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仮想通貨保管に潜む危険性

仮想通貨の危険性について解説します。

先般来、コインチェック社から500億円相当以上の仮想通貨「NEM」が流出した事件が話題となっています。

BIG LOBEニュースからの引用(2/8)
仮想通貨取引所大手「コインチェック」(東京都渋谷区)から約580億円相当の仮想通貨「NEMネム」が流出した事件で、資金流出先の複数のアドレス(口座)から、匿名化ソフトを使って利用者の情報を秘匿する「ダークウェブ(闇サイト)」と呼ばれるサイトの接続先を記したメッセージが20か所以上のアドレスに送られたことが7日、わかった。
匿名性の高いサイトで他の仮想通貨との交換を画策している可能性がある。
<引用終わり>

事件発生後、取引所自体も取引を停止しており、ユーザーの方々は不安なことと思います。
まだ事件の全容が明らかになっていませんが、コインチェック社のウォレット管理体制に問題があったようです。

この記事の中にいくつか専門用語が登場していますので、解説します。
「匿名化ソフト」とは、通常インターネットに接続している端末やサーバーは、固有のIPアドレス又は同一アドレスの中に埋め込まれた固有情報などで識別されてインターネット上を迷子になることなく通信を行っています。
この固有のIPアドレスやアドレスに埋め込まれた固有情報などを、全て仮想の情報に置き換えて通信を行うソフトがあります。
有名処では「TOR(トーア)」と呼ばれる通信ソフトなどがそうです。
しかも、TORを導入しているユーザーやサーバーがTOR独自の通信ネットワークを構築しているため、その通信経路も外部から見えにくい状態になっています。
今回の「匿名化ソフト」は、たぶんこのTORを使ったものと思われます。

次に、「ダークウェブ(闇サイト)」とはなにかということを解説します。
インターネット上に多数存在するサーバーや通信経路のノードなどは、基本的には情報が管理されており、どこのサーバーはどういうIPアドレスで所在地はどこで、誰が管理しているかというような情報が公開されています。
しかし、このような情報を一切公開しておらず、またネットワーク探索用のPING(潜水艦の使うソナーのようなもの)にも反応しないサーバーがあるのです。
このサーバーは、通常の通信には全く反応しないため、その存在を知ることは出来ないのですが、匿名化ソフトを使い、更に秘密のアドレス宛に通信した場合にのみ反応するというものなのです。
このような、闇サイトというのが多数あり、表に出ていない世界という意味で「地下サイト」とも呼ばれています。

この地下サイトを使うのは、当然何らかの闇の商売をやっていたり、表の世界では到底許されないような映像や画像がやり取りされていたりするのです。

今回の事件でも、そういった闇サイトにおいて流出した汚れたNEMのデータを他の汚れていない仮想通貨と交換し、盗まれた仮想通貨の洗濯を行うのです。
このような通貨の洗濯を、マネーロンダリングと呼んでいます。

マネーロンダリングを行って、更に善意を装う第3者に転売して、最終的に司法の手の届かないところに置こうと画策しているようです。
実際に、このあとの経過がどうなるのか分かりませんが、捜査機関は必死に盗まれたNEMの行方を追っているでしょう。
しかし、闇のサーバーに保管されている場合には、その所在地を厳密に特定するのは時間が掛かるため、犯人と捜査機関の競争となっていると思います。


本題に戻ります。

通常、仮想通貨本体を保管する場所としてウォレットを用意して、そこに仮想通貨のデータを保管し、何重かのセキュリティを掛けて、更にインターネットとは切り離しておくのが普通の管理方法です。

コインチェック社では、顧客から預かっている仮想通貨のデータを、外部インターネットに接続している場所に保管していたのが第1の問題点と指摘されています。
つまり、外部にいる悪意を持った者に対して、どうぞ攻撃して下さい、と金庫を店頭で公開しているような状態だったのです。
これでは、悪意を持った人間は、あらゆる手段を使って金庫を開けようとするのは当然です。

いくらセキュリティ・ソフトやファイアー・ウォールを建てたところで、その抜け穴を狙ってくるのですから、絶対に守り切れるはずがありません。
ありとあらゆる手段で、壁をすり抜けて侵入してきて、金庫の中身をゴッソリと盗んでいきます。

教訓
1. 仮想通貨取引所、交換所が言うことを絶対に信用しない。
2. 仮想通貨は出来れば取引所や交換所に預けない。
3. 自分で絶対に安全と思われる隠し場所にウォレットを作り、そこに仮想通貨を保管する。
4. 仮想通貨の保管場所は、インターネットや他のネットワークから切り離したスタンドアローン状態にする。




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